こんな症状はありませんか?
当てはまる症状があれば、一度ご相談ください。
顔面神経麻痺とは
顔面神経麻痺は、顔を動かす神経の障害で、片側の顔が動きにくくなる病気です。ベル麻痺や、帯状疱疹ウイルスによるハント症候群などがあり、早期の治療が回復に重要です。
もっとも多いのはベル麻痺で、原因の多くは単純ヘルペスウイルスの再活性化が関与していると考えられています。耳の帯状疱疹によるハント症候群では、耳の水ぶくれや強い耳の痛みのほか、めまい・難聴を伴うことがあり、ベル麻痺よりも回復に時間がかかるとされています。
治療の開始が遅れると回復に影響することがあるため、「顔が動かしにくい」「目が閉じにくい」と気づいたら、目安として発症から1週間以内、できるだけ早く受診することが大切です。
原因
ウイルス感染などが関与するベル麻痺・ハント症候群が代表的です。耳の症状(痛み・発疹・難聴・めまい)を伴うこともあります。
ベル麻痺は、疲労やストレスなどをきっかけに、体の中に潜んでいた単純ヘルペスウイルスが再活性化し、顔面神経がむくんで起こると考えられています。ハント症候群は、水ぼうそうのウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)の再活性化によるものです。
このほか、まれに中耳炎や外傷、腫瘍などが原因になることもあるため、耳の中の状態の確認も重要です。
当院の検査・診断
麻痺の程度を評価し、耳の状態・聴力などもあわせて確認します。院長は大学病院で顔面神経の専門外来を担当した経験があります。
麻痺の程度は、額のしわ寄せ・閉眼・口の動きなど、顔の部位ごとの動きを点数化する方法で評価します。あわせて耳の中の発疹の有無や聴力を確認し、ベル麻痺かハント症候群かの見きわめを行います。
神経の障害の程度をより詳しく調べる検査(誘発筋電図検査など)や画像検査が必要と判断した場合は、連携する医療機関へご紹介し、結果をふまえて治療方針を検討します。
当院の治療
ステロイドや抗ウイルス薬などによる早期治療が大切です。程度により入院・専門的治療が必要な場合は、速やかにご紹介します。
治療の中心はステロイドで、できるだけ早期に開始することが回復のために大切とされています。ハント症候群が疑われる場合などは、必要に応じて抗ウイルス薬を併用します。重症の場合は点滴治療や入院が望ましいことがあり、その際は連携先の順天堂医院へ速やかにご紹介します。
目が閉じにくい場合は、角膜(黒目の表面)を守るために点眼薬や眼軟膏を使い、就寝時には目の保護を行います。急性期に顔を強くマッサージしたり電気で刺激したりすることは勧められていません。回復してきた時期には、鏡を見ながらゆっくりていねいに顔を動かすリハビリをご案内します。
よくあるご質問
Qすぐ受診すべきですか?
はい。顔面神経麻痺は早期の治療開始が回復に重要です。できるだけ早くご相談ください。
Q自然に治りますか?
軽い麻痺は自然に改善することもありますが、早期に治療を始めるほど回復が期待できます。自己判断で様子を見ず、お早めにご相談ください。
Q後遺症は残りますか?
多くの方で改善が期待できますが、麻痺の程度によっては、顔のこわばりや、口を動かすと目が閉じてしまうといった後遺症が残ることがあります。早期に適切な治療を始めることが、後遺症を減らすうえで大切とされています。回復の経過には個人差がありますので、あせらず一緒に経過をみていきましょう。